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第27章 いとし、いとしと、言う心

ユキさんはスーパーへと付き合ってくれて私にいろんな事を教えてくれた。


新鮮な野菜の見分け方
新鮮なお肉の選び方
卵の安い日
魚の安い日
タイムセールの時間


「あの・・・」
「メモに書いていいですか？」

と言うと、紙とペンを貸してくれた
ユキさんのカバンはまるで・・・

「四次元ポケットみたいですね」

なんて言うととても素敵な笑顔でケラケラと笑ってくれた


「実は私も近くに住んでいるのよ」
「啓介が心配だった事もあるけれど・・・」
「だからいつでも何でも聞いてちょうだいね」


頼りになるユキさん
心強くて・・・
お姉さんが出来たみたいで嬉しかった


「これ・・・」
「私の携帯の番号よ」
「作り方だったり・・・」
「何か困った事があったりしたら」

「いつでも、何でもいいから・・・」
「電話してね」


嬉しくて・・・
大事にその紙をカバンにしまった