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お前がすきでたまらない
第33章 谷川家
「さぁさぁ」
「乾杯もまだよ!!」
「せっかくのお料理が台無しになっちゃうわ!!」
「これから沢山、話せるんだから!!」
「まずは、乾杯しましょう!!」

「ね?」
「啓介」

お母様が啓介さんに目配せをした


「・・・ああ」

その合図で皆がグラスを手にする
私も皆を真似してグラスを手に持った



「今日は・・・」
「本当に・・・」
「ありがとう」

「・・・そして」
「これからも・・・」
「よろしくお願いします」

短くても素直な啓介さんの言葉が伝わってくる

乾杯のグラスが鳴り響く中


私は泣かないって決めてたのに・・・
やっぱり嬉しくって・・・
温かさで胸がいっぱいで・・・

涙をそっと拭いてから
グラスを重ねた


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