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お前がすきでたまらない
第11章 新婚ごっこ0(回想)
でも、荷物が何も無いんだ
事件のあった家には帰りたくないと彼女は言っていたし、今着てる服も俺が知り合いの婦警に頼んで何点か買いに行ってもらった。

勿論下着類や、女子に欠かせない必ず必要な月に一度訪れるあの必要物品
下着のサイズなんかも、それとなく聞いてもらい用意したのだ

けどな。
やっぱり好みとかあるだろ?
女の子だし、靴とか?カバンとか?
短い間だけだったとしても、せめてなんかしてやりてぇじゃねえか。


「俺の事は気にしなくていいよ。それから、朝食も昼飯も晩飯も、何だって好きにしたらいいんだよ」

「昼飯も食ってないだろ?」

朝、渡した金を使ってないんだから当然だ。
俺の冷蔵庫は底をついている
もはや、米しかない


彼女は黙ったまま、まるで怒られてるかの様に俯いている


「啓介さん」が聞きたくて意地悪な事、聞いちまったかな・・・
でも、きちんと食事してくれないと心配なんだ・・・


「明日、買い物行こう?」


まだ、黙っている・・・


俺はとぼけて見せた

「あれか?服はブランドじゃないとダメとか?」


すると、彼女はパッと顔を上げて
「そんな訳ありません!!」


お!!
やっと、こっち見た
ちょっと、怒ってるっぽい(笑)

怒ってるっぽい顔もまた可愛い


「んじゃ、靴とかカバンとかはブランドじゃないとダメなの?」


「~~~~~違います!!」


お?
今度はもう少しムキになってる(笑)
必死な彼女の怒ってるっぽい顔がヤバい位可愛い

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