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冷血な獣
第3章 冷血人間の彼女2
電話を切ってから、30分程経つと龍河さんは部屋へ来た。仕事帰りだった様で、黒のスーツ姿のまま。そして玄関に入るや否やキスをしてきて、今日の会議室でのキスを彷彿させるかの様に、私をのぼせさせた。
「ンンッ…龍河さん…」
私の腰に両手を回し、私の着ている薄手のカーディガンとシャツの中へ手を差し込むと、背中を優しく撫でる。龍河さんの掌と私の肌が擦られる度、熱くなる体温と遠退く意識。龍河さんから唇と舌で口内を貪られる程、私はその場に座り込まない様必死に耐えた。
「ンッ…ふぅっ…ンンッ…」
――お見合いの事を聞く筈だったのに。こんなに気持ち良くされると、止めて欲しくない。もっと沢山して欲しい…。
「ンッ…ンンッ…」
龍河さんの背中に回した両手で更に体同士密着する様抱き付くと、龍河さんからより深く唇を塞がれる。息をするのも苦しい程キスも濃厚になり、そのまま私が音を上げるまで執拗にキスは続けられた。