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第17章 花嫁

このところ色々な事が起こった気がする。

振り回されて、疲れがたまっていた。

いっぱい寝て、リフレッシュしないと。

……もういっそのこと、龍河さんを忘れてしまおうか。

忘れたら楽になるかな。



「妃南……」



鼻を掠める龍河さんの爽やかな香水の香り。

淡々と呼ぶ声。

……やっぱり龍河さんだ。



薄目を開けて確認した私の目には、こちらを見る龍河さんの姿が写り込む。