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冷血な獣
第1章 プロローグ
仕事を覚えることに必死で彼氏を作ろうという考えは少しも湧かず、キスをしたのも大学以来。
恋愛やセックスなど、仕方も忘れてしまった。
「ンッ……」
多分龍河さんも、酔ってこんな事をしているだけだ。
本気で私の事を彼女にしようなど思っている筈がない。偶然Barから出て来た彼と会って、酔っていたところをマンションまで送っただけ。明日になれば、全部元通りになる筈。
「あっ…」
シャツのボタンを外されながら首筋を軽く噛まれると、私は両目を閉じながら龍河さんに身を委ねていた。