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第73章 ☆登場人物紹介（主人公編）

《裏設定と作者コメント》
　2人とも人間が苦手で寂しい身の上なので互いが互いを「スイしかいない、サキしかいない」と感じています。
　1部ですれ違ったり傷つけあった辛い時期を乗り越え、ようやく結ばれたことで生まれて初めて2人は深い愛情や幸せを感じることができました。
　もちろんそれには色んな人の助けが必要不可欠だったこともわかっているので、これからは自分たち以外の周りの人にも目を向け、前向きに関わっていこうと決めています。

　第2部では大切な人に愛され気持ちに余裕が生まれたことで、大人しく流されやすかったサキは少しだけ強く明るくなり、
　誰かと関わる事を避け、生きることに執着のなかったスイはサキ以外の人間に対しても心を開くことができるようになり、今置かれている環境の有り難さや、サキと生きる残り短い人生（宇宙規模単位で見ると）を心から大切に生きようと決めています。
　必然的に会話や口調も明るく変わっていきますが、キャラがぶれている訳ではないのでご理解頂けると嬉しいです。

　ちなみにスイの元々いた星は「欲しいものは奪ってでも手に入れろ」という攻撃的な民が中心で、スイは資源が豊富な星を侵略するために優秀な遺伝子を掛け合わせて意図的に作られた卵です。
　100兆個以上作られた卵の中の上位50個のみを選抜して地球に投下しましたが、中でもトップの才能を持っていたスイはリーダーとなるべく感情をあえて残したままにされていたためサキのことを愛することができました。
　征服欲や独占欲が強い困った性格はそのためです。
　サキを好きになったことは本当にたまたまというか運命で、性癖がおかしいのも彼自身の個性です。