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パズルー番外編ー
第6章 契約
「私…やっぱり産めません…」
幸村さんの奥さんは、幸村さんやご両親に支えられて、きっと幸せな妊娠期間を経て、赤ちゃんを産んだんでしょう。
いつ亡くなったかは知らないけど、産む前にこんな不安に陥ったりはしなかったんでしょうね。
「1人だから?深谷から、ご両親が居ないって聞いたんだけど。深谷の両親は、頼れないの?」
「まだ…紹介されてもないのに…イキナリ見ず知らずの女が来て、お腹に貴方の息子さんの子供がいますって、ただの脅迫じゃないですか…」
「仕事も…正社員じゃないし…収入的にも…未婚の母としてやっていくのは…厳しいです…」
「産みたくない訳じゃ、ないんだね?」
そりゃあ、産めるもんなら産みたいわよ。大好きな昌幸さんの赤ちゃん、産みたくないわけないじゃない…!だけど…産んだって1人で育てられるかもわからないのに、先で施設に預けたりするなら、産む方が無責任だわ…
「…清美ちゃん、家事は、出来る?」
「え?」
幸村さんの言葉の意味が、よくわからなかった。
「炊事洗濯掃除。」
いや、そこじゃなくて。私が家事を出来るかどうかなんて、今関係ないじゃない…
「出来る…っていうか、人並み、ですけど…」
「ギブアンドテイク、ってことで。ウチで、働かない?」
「え?」
幸村さんの奥さんは、幸村さんやご両親に支えられて、きっと幸せな妊娠期間を経て、赤ちゃんを産んだんでしょう。
いつ亡くなったかは知らないけど、産む前にこんな不安に陥ったりはしなかったんでしょうね。
「1人だから?深谷から、ご両親が居ないって聞いたんだけど。深谷の両親は、頼れないの?」
「まだ…紹介されてもないのに…イキナリ見ず知らずの女が来て、お腹に貴方の息子さんの子供がいますって、ただの脅迫じゃないですか…」
「仕事も…正社員じゃないし…収入的にも…未婚の母としてやっていくのは…厳しいです…」
「産みたくない訳じゃ、ないんだね?」
そりゃあ、産めるもんなら産みたいわよ。大好きな昌幸さんの赤ちゃん、産みたくないわけないじゃない…!だけど…産んだって1人で育てられるかもわからないのに、先で施設に預けたりするなら、産む方が無責任だわ…
「…清美ちゃん、家事は、出来る?」
「え?」
幸村さんの言葉の意味が、よくわからなかった。
「炊事洗濯掃除。」
いや、そこじゃなくて。私が家事を出来るかどうかなんて、今関係ないじゃない…
「出来る…っていうか、人並み、ですけど…」
「ギブアンドテイク、ってことで。ウチで、働かない?」
「え?」