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続・飼っていたペットに飼われています。
第52章 運命なんてどうでもいい(スイ目線)

「ちょっと高木さん…! …ひどいですよ! 俺、ちゃんとスイとサキちゃんが結婚したら初めて言おうと思ってたのに!!」
背中に息を切らしたサクラギ…、兄の声が響くのをうるさく感じながらも、突然現れた身内にどんな顔をしたら良いのかわからなかった。
「いやぁ、ごめんごめん。でももうわかってもらわないといけない時期でしょ? 多分うちのも今頃サキちゃんに同じ話してるよ。」
「は?」
さも親切にしてやったとばかりの高木の声に思わず振り返って睨みつける。
「どういうこと? 俺、どういう事情があるにしろサキには普通に幸せになってほしいって思ってるんだけど。」
「無理だよ。このままじゃ。…………あ、なんでって? もうだいたいわかってるんだろ? そうだよ、サキちゃんの前の宇宙の子が凛子、凛子と太陽の間に生まれた子供がうちの死んだ息子。すなわち君が食べてしまったその体の持ち主だよ。」
「だったらなんだよ。高木さんが、アンタがぼんやりしてるから奥さん寝取られただけの話なんじゃないの?」
淡々と俺におかしな説明をする冷静な高木に苛立ちが隠せなかった。
「うーん、寝取られた、ねぇ。さすがキツいなぁ。私の息子で君の弟は。ね、トオルくん。」
「そこがいいって言ったの高木さんでしょ! スイならこの何億光年も続く忌まわしい運命を変えられるかもって。実際、あの7日間で太陽に孕まされず、しかもスイのこと思い出してピンピンしてるのってサキちゃんだけですし。いやぁ、流石トワの生まれ変わり…、」
「違う。サキはそんなんじゃない。あんな小うるさい貧乳と一緒にすんな。」
「うわぁぁー! ひどい! ひどいよ、スイ! お兄ちゃんこうやってスイと会えるのずっと待ってたんだよ? この間も黙って助けてあげたのに怖い顔で睨んで! トワのことまで悪く言って昔の俺だったらボコボコにしてるよ⁉ でも、やっと俺のことわかってくれたから許す〜!」
そういって抱きついてこようとするサクラギの腕を思い切り払う。
背中に息を切らしたサクラギ…、兄の声が響くのをうるさく感じながらも、突然現れた身内にどんな顔をしたら良いのかわからなかった。
「いやぁ、ごめんごめん。でももうわかってもらわないといけない時期でしょ? 多分うちのも今頃サキちゃんに同じ話してるよ。」
「は?」
さも親切にしてやったとばかりの高木の声に思わず振り返って睨みつける。
「どういうこと? 俺、どういう事情があるにしろサキには普通に幸せになってほしいって思ってるんだけど。」
「無理だよ。このままじゃ。…………あ、なんでって? もうだいたいわかってるんだろ? そうだよ、サキちゃんの前の宇宙の子が凛子、凛子と太陽の間に生まれた子供がうちの死んだ息子。すなわち君が食べてしまったその体の持ち主だよ。」
「だったらなんだよ。高木さんが、アンタがぼんやりしてるから奥さん寝取られただけの話なんじゃないの?」
淡々と俺におかしな説明をする冷静な高木に苛立ちが隠せなかった。
「うーん、寝取られた、ねぇ。さすがキツいなぁ。私の息子で君の弟は。ね、トオルくん。」
「そこがいいって言ったの高木さんでしょ! スイならこの何億光年も続く忌まわしい運命を変えられるかもって。実際、あの7日間で太陽に孕まされず、しかもスイのこと思い出してピンピンしてるのってサキちゃんだけですし。いやぁ、流石トワの生まれ変わり…、」
「違う。サキはそんなんじゃない。あんな小うるさい貧乳と一緒にすんな。」
「うわぁぁー! ひどい! ひどいよ、スイ! お兄ちゃんこうやってスイと会えるのずっと待ってたんだよ? この間も黙って助けてあげたのに怖い顔で睨んで! トワのことまで悪く言って昔の俺だったらボコボコにしてるよ⁉ でも、やっと俺のことわかってくれたから許す〜!」
そういって抱きついてこようとするサクラギの腕を思い切り払う。

