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初恋
第4章 赤い屋根のうえ


ニャー


黒猫が鳴いた。


やたら鳴いていた。


彼女の目はそんな猫に釘付けだ。まぁ女の子ってたいがい猫好きだよな。


俺はどちらかと言うと犬派……


てかそれ今はどうでもいいや。


猫に見とれてる場合かよって、遠くから声をかけようとしたけれど




でも




彼女は笑っていない。






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