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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第3章 真夜中のプリンセス・ベル

「確かにな。今の国王の三代前までは現実に後宮制度が維持されて、国王は複数の妻を持つのは当たり前だった。俺たちが生きているこの現代からさほどまだ昔ではなかった頃、愛妾たちが国王の寵愛を巡って熾烈な争いを繰り返し、嫉妬に狂った愛妾がライバルを殺して城内の井戸に投げ込んだとか。実際に記録が残っているよ」
「その話は私も図書館の資料で読んだことがあるわ。三代前といえば、日本では江戸末期から明治初期くらいなのかしら。アーサー王子のひいお祖父さまの一つ前の代にはまだ、実際にそんなドラマで見るような残酷なことが後宮で行われていたのね」
「その話は私も図書館の資料で読んだことがあるわ。三代前といえば、日本では江戸末期から明治初期くらいなのかしら。アーサー王子のひいお祖父さまの一つ前の代にはまだ、実際にそんなドラマで見るような残酷なことが後宮で行われていたのね」

