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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第3章 真夜中のプリンセス・ベル
 ロザリナは渾身の力をこめて彼の身体に肘をぶつけた。その拍子に彼が小さく呻き、腰に回した手を放す。ロザリナは急いで彼から距離を置いた。


「いつもそうなの? 狙った女は簡単に自分の身分で落とせると思っているのね。何て傲慢なの」



 ロザリナは叫ぶや、走り去った。後ろでトーマスが呼んでいるが、振り返ることもなく広間を出て長い螺旋階段を駆け下りた。
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