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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第4章 真実の愛に気づく瞬間

いつか自分も結婚はするだろう。家庭を持ち、何人か子どもを生む。けれど、今はそういう未来がどうしても思い描けない。まだトーマスと別れたばかりの傷が癒えるどころか、傷口からは血が溢れている。
三日前のアーサー王子の言葉は堪えた。
―それなのに、何故、君は自分から愛する人の手を放そうとするんだ?
別れ際、王子の端正な面には、はっきりと書かれていた。
―君には言葉を尽くして話せば理解してくると思ったのに、失望した。
三日前のアーサー王子の言葉は堪えた。
―それなのに、何故、君は自分から愛する人の手を放そうとするんだ?
別れ際、王子の端正な面には、はっきりと書かれていた。
―君には言葉を尽くして話せば理解してくると思ったのに、失望した。

