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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第4章 真実の愛に気づく瞬間
「ええ、田舎のおばあちゃんの具合が良くないとかで」
「それは大変だ」
コリンは考え込み、呟いた。
「何なら王室庁に掛け合ってみようか。大学時代の級友に今、王室庁に勤務しているヤツがいるんだ。仮にも次期国王が夜間に女性の住まいに忍び込んでレイプ未遂をしたなんて、ゴシップ誌のネタどころじゃない。下手をすれば、彼は永遠に王位継承権を失うことになる。そこを突けば、彼も二度と君に近づけやしないだろう」