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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第4章 真実の愛に気づく瞬間

急いでページを捲ると、巻頭特集と銘打ち、〝現代に甦る【妖婦カトリーヌ】? 皇太子と第二王子、二人の兄弟を虜にした美少女〟とタイトルがデカデカと赤文字で印刷されている。
思わず手が震えた。
―ストイックなことで知られる我らがトーマス皇太子殿下(二十八歳)についに熱愛する恋人が現れた。そのお相手は、名門王立大学文学部歴史学科に在学中の桐島ロザリナ彩名さん(二十歳)。二人は中世街並み保存地区で偶然知り合い、ロザリナさんにひとめ惚れした皇太子は猛アタック。親密な交際を極秘に続け、六月末には二人だけで郊外の離宮に滞在、一夜を過ごしたという。
思わず手が震えた。
―ストイックなことで知られる我らがトーマス皇太子殿下(二十八歳)についに熱愛する恋人が現れた。そのお相手は、名門王立大学文学部歴史学科に在学中の桐島ロザリナ彩名さん(二十歳)。二人は中世街並み保存地区で偶然知り合い、ロザリナさんにひとめ惚れした皇太子は猛アタック。親密な交際を極秘に続け、六月末には二人だけで郊外の離宮に滞在、一夜を過ごしたという。

