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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第4章 真実の愛に気づく瞬間

まさに、十七世紀半ばに我が国を混乱のるつぼに陥れた妖婦カトリーヌが存在した。カトリーヌは夫のある身で国王トーマス二世に近づき愛妾となり、次はトーマス二世を殺して、その息子アーサー四世の寵姫となった。奔放なロザリナさんを見ていると、まさに王室の男二人を自在に操って権力を欲しいままにした彼(か)の毒婦を彷彿とするのは記者だけであろうか。
末尾にロザリナの写真が掲載されていた。大学に行くところなのか、いつものようにカッターシャツにオーバーオール姿でデイパックを担いでいる。
末尾にロザリナの写真が掲載されていた。大学に行くところなのか、いつものようにカッターシャツにオーバーオール姿でデイパックを担いでいる。

