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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第2章 王子の嫉妬

王子の嫉妬
その日は朝から気持ちの良い青空がひろがっていた。ロザリナは我知らず、小さな吐息を洩らしていた。
あの美形の〝王子さま〟と出逢ってから一ヶ月が経過した。けれど、王子さまとはあれから一度も遭遇することはなかった。
幼い頃から大好きで憧れていた〝美女と野獣〟の王子さまに似ていたから、勝手に〝王子さま〟と呼んでいるだけだ。雰囲気からして良家の苦労知らずのお坊ちゃんといったところはあるが、よもや本当の王子であるはずもない。
その日は朝から気持ちの良い青空がひろがっていた。ロザリナは我知らず、小さな吐息を洩らしていた。
あの美形の〝王子さま〟と出逢ってから一ヶ月が経過した。けれど、王子さまとはあれから一度も遭遇することはなかった。
幼い頃から大好きで憧れていた〝美女と野獣〟の王子さまに似ていたから、勝手に〝王子さま〟と呼んでいるだけだ。雰囲気からして良家の苦労知らずのお坊ちゃんといったところはあるが、よもや本当の王子であるはずもない。

