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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第2章 王子の嫉妬

―もう、星座占いなんて、大外れじゃないの。今日は素敵な出逢いがあるはずなのに。
〝射手座のあなたは今日、意中の彼に出逢えるはず〟なんて、スマホの無料占いには出ていたのに、王子さまが現れる気配は気ぶりほどもない。
盛大な溜息を吐いたその時、眼の前にいきなり黄色の花束が突き出された。
弾かれたように面を上げる。
「こんにちは」
ずっと見たかった優しい笑顔が頭上にある。
「―王子さま」
思わず口走ってしまい、ロザリアは恥ずかしさに首筋まで紅く染まった。
〝射手座のあなたは今日、意中の彼に出逢えるはず〟なんて、スマホの無料占いには出ていたのに、王子さまが現れる気配は気ぶりほどもない。
盛大な溜息を吐いたその時、眼の前にいきなり黄色の花束が突き出された。
弾かれたように面を上げる。
「こんにちは」
ずっと見たかった優しい笑顔が頭上にある。
「―王子さま」
思わず口走ってしまい、ロザリアは恥ずかしさに首筋まで紅く染まった。

