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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第2章 王子の嫉妬
「ねえ、これからランチをしない?」

「ランチ?」

 ロザリナはわずかに眼をまたたかせる。この王子さまは人を愕かせることが得意なようである。

「―ごめん。俺、女の子の誘い方とか、あまり知らなくて。というより、誤解されたくないから言っておくけど、そういうことをしたことがないんだ。この歳になって、かえって笑われそうだけど」

 正直な物言いに、ロザリナはつい笑みを零しそうになる。

「私もよ。二十歳にもなるのに、いまだに男の子と付き合ったこともないの」
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