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キスをして
第14章 エピローグ
「あの。何で私は此処でケーキ食べてるんですかね」
「気持ちだよ気持ち」
「コンビニで買い漁ったケーキが?」
「りっちゃん。俺探し回ったんだよ?ワンホール分集める為に」
「有り難く頂きますけどね。思い付いちゃったんですね。今頃に」
デザイン事務所の会議スペースで電話の鳴り響く中ケーキをつつき合う。
「電話凄いですよ」
「今忙しい時間帯だからなぁ」
「そんな呑気に言ってないで二人とも電話出てきて下さいよ!気になるから!」
渡すものがあるからと言われて時間ない中来たのにまさかケーキとは····
何故一週間前の飲み会で用意しなかったのか。
どうせ忘れてたんだろうけど。
一人になった会議スペースでケーキをただひたすら食べ続ける。
一切れ食べたら出るつもりだったのに施工に行っている黒沢さんと真木君が戻るまで待てと言うし仕方なく一人で時間を潰す。
「どうしてこういう時って感慨深くなるのかな」
あの時誠司の言葉に驚きつつも皆それぞれ思惑があって皆して嵌めて嵌められて居たことに二人で笑った。
『愛してる』と言われるとは正直思ってなくて固まってしまったあの頃が懐かしい。
そんな話ももう半年も前の話だ。
請け負った仕事は山積みで現実はそれを片付けることから始まった。
「間宮お待たせ」
「遅いですよ。間に合わなくなったらどうするんですか!」
「すみません。俺が施工手こずっちゃったんです」
「真木君なら許すわ」
「おい」
「大体もう間宮さんじゃないですよね」
「真木君には恩があるからね」
「俺も協力したんだけど?大体結婚式呼んだの俺だからな!こいつが便乗してんだよ」
「気持ちだよ気持ち」
「コンビニで買い漁ったケーキが?」
「りっちゃん。俺探し回ったんだよ?ワンホール分集める為に」
「有り難く頂きますけどね。思い付いちゃったんですね。今頃に」
デザイン事務所の会議スペースで電話の鳴り響く中ケーキをつつき合う。
「電話凄いですよ」
「今忙しい時間帯だからなぁ」
「そんな呑気に言ってないで二人とも電話出てきて下さいよ!気になるから!」
渡すものがあるからと言われて時間ない中来たのにまさかケーキとは····
何故一週間前の飲み会で用意しなかったのか。
どうせ忘れてたんだろうけど。
一人になった会議スペースでケーキをただひたすら食べ続ける。
一切れ食べたら出るつもりだったのに施工に行っている黒沢さんと真木君が戻るまで待てと言うし仕方なく一人で時間を潰す。
「どうしてこういう時って感慨深くなるのかな」
あの時誠司の言葉に驚きつつも皆それぞれ思惑があって皆して嵌めて嵌められて居たことに二人で笑った。
『愛してる』と言われるとは正直思ってなくて固まってしまったあの頃が懐かしい。
そんな話ももう半年も前の話だ。
請け負った仕事は山積みで現実はそれを片付けることから始まった。
「間宮お待たせ」
「遅いですよ。間に合わなくなったらどうするんですか!」
「すみません。俺が施工手こずっちゃったんです」
「真木君なら許すわ」
「おい」
「大体もう間宮さんじゃないですよね」
「真木君には恩があるからね」
「俺も協力したんだけど?大体結婚式呼んだの俺だからな!こいつが便乗してんだよ」