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第13章 専務に抱き締められて

「桐生先生は、遅れて来られました。

受付の山崎恵さんが桐生先生に

会う為の合コンだったんです。

桐生先生に会うのを、それは楽しみに

していたみたいです。」

「成る程！

合コン相手のドクターで、聖夜が一番

セレブだったんだね？」

「へぇっ？何で、そう思うんですか？」

「セレブ合コンの女王！だったかな？

違った？」

彩香は、びっくりした！

「桐生先生も、同じこと言ってました。

彼女、そんなに有名なんですか？」

「ははは

案外世間は狭いからね？

セレブを捕まえても、

その人より上のセレブを見つけたら

また合コンするみたいで、

乗り換えられた奴は、

自分の方がセレブだと

優越感に浸れるだろ？

本気で付き合う奴はいないだろうけど、

アクセサリー代りに連れて歩くのには

ちょうどいいって、言ってるのをよく聞くよ。」