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第4章 彩香の過去

「ママは、私の事を

疎ましく思ってたんです。

愛されてないのは、

何となく分かってました。

美意識が高いというのか、

綺麗なもの以外認めない所がありましたから、

私の体型が、ママのお眼鏡に

叶わなかったんです。」

彩香の目から大粒の涙がこぼれた。

「私はママに捨てられたんです。

何度も、何度も

自分の体をセンスよく

綺麗に整えられないようなデブに

クリエイティブな仕事ができるはずがない！

夢を見るのは諦めなさい！

何度も何度も言われ続けました。

ママは、パパの前では、

私を貶す事は無かったのに、

パパは、気づいていたみたいでした。

だから、余計に誉めてくれていました。」