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第25章 山名遼太は彩香を愛してる？

山名家のリビングでは、

遼太と母親が珈琲を飲みながら、

テレビを見ていた。

山名弁護士は、書斎で仕事をしていた。

その時彩香から電話が掛かってきた。

彩香と話した山名弁護士は、息子遼太が

悲しむだろうと心を痛めた。

今でも、彩香ちゃんを愛しているのが

ひしひしと感じられるからだ。

親の贔屓目を考慮しても、

遼太はイケメンだと思う。

背も高く、細マッチョ、少し浅黒い肌色

子供の頃は、色白で可愛い女の子みたいだった。

今は、クライアントの所に出向く事も多く、

外を歩く事が増えたからか、

浅黒く凛々しさが増していた。

一流大学を首席で卒業し、

弁護士試験にも一発合格した。

女にモテない筈がなかった！

なのに、遼太は、

彩香ちゃんを一途に思っていた。

気持ちを伝える事もできずに、ただ

一途に思っていた。

不器用な息子遼太が不敏な山名弁護士だった！

しかし、明日家に呼んでしまったから、

話しておかないといけない。

どう伝えればいいか悩んでいたが、

仕方がない！そろそろ違う女性に

目を向けてもいい頃だ。話すとしよう！

山名弁護士は、リビングに向かった。