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おデブが愛されちゃダメですか?
第30章 彩香、経理課から商品開発部へ異動辞令が出ます!
「どういう事ですか?」

「つい最近、カルチャースクールの講師が、

個展を開いただろ?」

「良くご存じですね?」

「君の講師、確か男性だよね?

名前、何だったかなぁ?

ドールハウス界の貴公子って

言われている人だよね?」

「専務、よくご存じですね?

SHIZUKA先生です。」

「そうだ、そうだ。女みたいな名前だったな?

この前の個展、凄く評判良かったんだってね?

また一段と技術が進歩していて、精密になってきた。

業界誌でも、絶賛されたんだってね?

それで、その個展の作品どれだけ手伝ったのかな?

私が、調べたところによると、建物部分以外は

殆どが君の手によるものだと聞いたんだが

違うかな?」

「それは・・・そうですけど・・・

先生は、お忙しくて・・・

私が、お手伝いしました・・・」

「高梨さん、それは手伝いとは言わないよ。

講師の作品を買った方をたまたま知っていてね

その方は、ドールハウスの中の家具とかが、

凄く精密で素晴らしかったから買ったと

仰ってたよ。君の作品だろ?」

「まぁ、そうですけど・・・」
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