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王子様は、きらきら星の住人
第1章 壊れたきらきら星
 いつも優しい、ハンサムな父。
 大好きな父が来ている事に、真由は安堵したが、それは束の間だった。
 
「真理子っ!落ち着くんだ!」

 慎に羽交い締めにされながらも、尚も女を殴り付ける真理子だったが、慎の言葉を聞いて動きを止めた。
 突然女を離して立ち上がり、慎と向き合う。

「ーー落ち着けですって?私に隠れて、この女と寝てたくせに!」
「真理子っ……」
「私の留守に、堂々とやってくれたわよね!」
「……っ」

 慎は、噛みつかんばかりの勢いで怒鳴る妻から目をそらした。
 
「真由さん、こっちへ」

 切迫したような先生の声が耳元で聞こえ、真由は腕を持たれて立たされる。
 いつの間にか、足の力が抜け、座り込んでいたらしい。
 
「ーーこの女!息子をだしに使って、うちに上がり込んで貴方とーー!」
「真理子……やめないか!」
 
 先生に手を引かれ歩きながら、真由は両親を振り返った。
 恐ろしい形相の母が、父を責める姿は、この間読んだ絵本に出てくる、人食い熊みたいだーー
 
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