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第3章 墜ちる

｢ごめんなさい……拓哉君ごめんなさい──処女なのに……やらしくてごめんなさい───｣

　ポロッと涙が落ちた。
こんな惨めな気持ちは初めてだった。
悔しいのに、恥ずかしいのに、身体は喜んでいた。

　｢ああ……アキラさん───美希……美希はもうイキそうで……す──んんっ｣

　身体がギュッと縮むような感覚に襲われた。
まだ体験したことのない、大きな大きな波を予感した。

「イキそうなのかい、美希。でも勝手にイッたら駄目だよ……。ちゃんとお願いしなさい」
「ああ……お願い──イキたいの……イカせてください」

理性もプライドも壊れていた。
お願い、お願い、と何度も大きな声をあげ、濡れた指先で自分を辱しめた。


　｢いいよ、美希───僕も……一緒に──一緒いこうね──｣

　彼の息が一段と荒くなり、口の中の彼が石のよう硬くなった。