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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第53章 罠

しかし、沢渡は全く話しにならない、とばかりに一笑した。
「バカな事を言っちゃいけませんよ。こんな事言ったら何だが、あの青二才に何が出来ると言うのか?
貴女も経営コンサルティングの肩書きを持つお方だ。
誰が次の社長になるか、そんな事は解りきってるじゃありませんか」
次の社長はオレしかいない、どんな思いであの会社を大きくしたと思ってるんだ、オレの力量であの会社を支えてきたんだ、という自信があった。
「では次の社長は誰に…?」
沢渡はポケットに手を突っ込み、胸を張るようにして自信満々で答えた。
「それは私です。今まで社長の側で粉骨砕身、会社に身を捧げてきたのです。それをいくら社長の息子とはいえ、まだ大学生の身分で社長だなんて誰が認めますか?貴女がもし私の立場だったら、ハイと言えますか?言えないでしょう」
沢渡も実はあの会社を実権を握りたかったのだ。
社長の右腕的存在と呼ばれていたが、泥をかぶるような事も何度かあった。
その都度、沢渡が上手く立ち回り、事なきを得た。
そんな自分が次の社長になるのは当たり前だ。
「バカな事を言っちゃいけませんよ。こんな事言ったら何だが、あの青二才に何が出来ると言うのか?
貴女も経営コンサルティングの肩書きを持つお方だ。
誰が次の社長になるか、そんな事は解りきってるじゃありませんか」
次の社長はオレしかいない、どんな思いであの会社を大きくしたと思ってるんだ、オレの力量であの会社を支えてきたんだ、という自信があった。
「では次の社長は誰に…?」
沢渡はポケットに手を突っ込み、胸を張るようにして自信満々で答えた。
「それは私です。今まで社長の側で粉骨砕身、会社に身を捧げてきたのです。それをいくら社長の息子とはいえ、まだ大学生の身分で社長だなんて誰が認めますか?貴女がもし私の立場だったら、ハイと言えますか?言えないでしょう」
沢渡も実はあの会社を実権を握りたかったのだ。
社長の右腕的存在と呼ばれていたが、泥をかぶるような事も何度かあった。
その都度、沢渡が上手く立ち回り、事なきを得た。
そんな自分が次の社長になるのは当たり前だ。

