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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第72章 ドブ川で眠ってろ!

金に飢えていた鴨志田は母親の命令通り、オレと互いの性器を舐め、吸い、こねくり回して快楽に酔いしれていた。
母親はその都度、鴨志田に金を渡した。
金を貰った鴨志田は借金をしていた消費者金融に返済して、余った金でまた衝動買いをする。
そして金が無くなると、オレを連れていき、また母親の目の前で屹立した肉棒を鴨志田の秘部に差し込み、鴨志田は歓喜の声を上げた。
こんな非常識な事を繰り返すうちに、母親は飽きてきてしまい、鴨志田に払う金も徐々に減っていった。
あの頃を思いだし、また股間がパンパンに膨れ上がった。
だが、真っ先にやらなければならない事がある。
それは鴨志田の墓を建てる事だ。実母の遺骨は墓標に納めるべきだと。
そしてもう1つの遺骨に目をやった。
この、クソヤローの骨か…
コイツに建てる墓など無い。
そもそもコイツとは血の繋がってない兄弟だ。
コイツとの思いなんて、何一つない。むしろ思い出すだけで腹が立つ。
コイツの骨はさておき、先生の墓が先決だ。
オレは小さいながら、近くのお寺に墓を建てた。
先生、いやお母さん。
貴女との約束は必ず守ります。
手を合わせているうちに涙がこぼれた。
オレは家に帰り、枕に顔を押し付けて泣いた。
とにかくひたすら泣いて泣いて、泣きつかれるまで涙を流した。
そして、もう泣くまいと誓った。
涙と鼻水だらけの顔を洗いに洗面所でゴシゴシと水を流してタオルで拭き取った顔を鏡で見た。
(これが今のオレの顔か)
自分でも驚く程、顔つきが変わり、目が死んでいた。
顔色は悪く、死人のような表情だった。
と同時に、兄の遺骨を見て、どこかに処分してやろうと。
今までテメーがしてきた罪を地獄で味わえと。
オレはその夜、兄の遺骨を持ち、ドブ川に投げ捨てた。
お前にはこんな汚いとこで眠ってるのがお似合いだ!
これでようやくあの忌まわしき思いから抜け出せる。
オレは残りの金をどう使おうか、その事を考え、家に向かった。

