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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第81章 もう少しまともなウソをつけ

「もっといいとこに住めるよ、古賀くんなら」
(きたっ、例の件だな)
だがオレはとぼけた。
「今の給料じゃここの部屋の家賃だけで精一杯だよ」
「だからあの話持ってきたんじゃん」
凜も待ってましたとばかりに話を進めた。
「あの3人組がそうでしょ?ずいぶん手荒なマネしてくれたよね」
「ゴメンね、あんな手を使って。でもどうしても、古賀くんにはこの仕事引き受けて欲しいの、お願いっ!」
凜は手を合わせてオレに仕事を手伝えと言ってきた。
「中山さん」
「何?」
「オレを紹介してどうすんの?そこまでしてオレを引き込もうってのは何かあるからでしょ?もう隠し事は無しで言ってくれよ」
コイツの事だ。何か裏があるに違いない。
「んー、実は紹介するとね、いくらかマージンが入ってくるのよ。だからちょっと乱暴だったけど、あの3人組に頼んだの。
でも、決して古賀くんを痛め付けるとかそうじゃなく、ただ古賀くんにはこの仕事してもらいたい、それだけなの、だからお願い、あの事は謝るから」
「何であの3人組に頼んだの?」
とりあえずじっくり聞いてみるか。
ホントの事を言うかどうか確認してみたいしな。
「実はあの3人組の1人が中学の同級生で、私と付き合おうってしつこいの。
だから私、その条件として、古賀くんをレンタルボーイにさせたら付き合うわって言っちゃったの、ホントにゴメン!」
ホントかどうかは解らんが、とりあえずそういう事か。
「何でオレにこだわるの?他の男に頼めばいいじゃん」
コイツから色々と聞き出してやる。
どうせ、16のガキだと思って軽く見られてるフシがあるからな。

