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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第93章 過呼吸

苦しい…吐き気と先ほどの息苦しさでオレの身体は動けなくなった。
また鼓動が速くなった。
もの凄い速さだ…
呼吸しようとしても、上手く呼吸出来ない。
どうなってんだ、オレの身体は?
「はぁ、はぁ、はぁ…息が…」
「亮輔くん、過呼吸になったみたいだな、大丈夫。すぐに治るからゆっくり呼吸してみたまえ」
過呼吸?何だそりゃ?ゆっくり呼吸なんて出来ない…
「亮輔くん、大丈夫大丈夫。ゆっくり息を吐いてみなさい」
言われた通りにゆっくり息を吐いたが、鼓動の速さは止まらない。
「…く、苦しい…はぁ、はぁ、…」
「大丈夫大丈夫。心配しなくていいから」
アンタの心配の種なんだよ…
オレはそのまま意識を失った…
悪夢だ。
気がついたら外は朝になっていた。
オレは過呼吸になり、気を失ったまま、ベッドに移されたみたいだ。
「亮輔くん、おはよう。昨日は大丈夫だったかい?過呼吸というのは息苦しくなって、呼吸をしようと思えば思うほど、息苦しくなって、動悸がするんだ。
また苦しくなったら、ゆっくりと息を吐いて、落ち着くんだ、解ったね」
何なんだ過呼吸ってのは。
こんな経験したことないぞ。
「亮輔くん、君は同性愛に対してかなりの偏見を持っているみたいだね」
当たり前だ、何が悲しくて男同士が裸で抱き合うんだ。
「あの、ごめんなさい、やっぱオレ無理です…どうしても受け付けないんです…オレは女となら、セックスは出来ます。
ですが、男同士なんて想像しただけで吐き気がします」
「うーん、困ったなぁ。どうやったら同性愛を受け入れて貰えるのだろうかな」
司会者は腕を組み、何かを考えているみたいだ。
「よし、こうしよう!」
「…はい?」
何を思い付いたのか…
どうせオレのアナルを狙っているのだろう。
「亮輔くん、ここで女を連れてきてセックスしろと言ったら出来るかな?」
…どういう事だ?
「えぇ、まぁ相手が女ならば」
「じゃあ、ここに女を連れてくるから、私の目の前でセックスをしてくれないかな?」
…何を企んでるんだ?

