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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第103章 慢心

「えぇ、そんな事ないっすよ、いつも通りにちゃんと仕事しましたよ」
なんて最初はすっとぼけていたが、2回、3回とクレームが来るようになり、オーナーからは「もう少し真面目にやりなさい!お客様の要求に応えるのがレンタル会員の仕事でしょ!」
等と注意されるようになった。
だが、オレはそんなオーナーの忠告を聞かずに、ただ客と数日間何もしないで金ばかりをねだっていた。
あれは出来ない、これは嫌いだから無理、というように要求を突っぱねた。
やがて貰える小遣いの額も段々と少なくなり、オレはすっかりヤル気を無くした。
貰った小遣いはあっという間に使いきってしまう。
ヴィンテージ物のギターやジーンズ、腕時計やらとにかく買い漁った。
希少価値のある物は全部買い占めないと気がすまないようになり、金が無くなりゃまた客から小遣いもらえばいいや、と楽観的に考えていた。

