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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第106章 ニューハーフ?

「そうすか、ありがとうございます。瓜田さんの会員だった頃の話、かなり参考になるんで助かります」
「こんな話で良かったらいつでもお付き合いしますよ。遠慮なく聞いてください」
「はい、解りました」
そしてまた1週間のレンタルが始まる。
有名人や財閥の関係者、更には大物政治家…様々な人の様々な性的嗜好がある。
ゲイも経験したし、女装もやった。
中々イカない女性をイカせた事もあった。
やっぱり、客の立場になって何を望んでいるのか、何を求めているのか、それを考え、自分なりに満足いくように応える。
最後には、またよろしく頼むよ、と封筒を渡される。
それはお小遣いだが、相手からすればオレに対するお礼の気持ちだ。
それがいくらだろうが、貰ったら感謝しなければならない。
以前のように、貰って当たり前、額が少なきゃ、2度と相手にするか!なんて驕ったが、それではリピーターが付かない事が解ってきた。
そして徐々に信頼が回復し、指名も増えた。
オーナーはオレが心を入れ替えたと判断し、以前のように取り分を6:4に戻してくれた。
そして今日も無事に1週間のレンタル期間を終え、オーナーのマンションへ戻った。
「ただいま戻ってきました」
「はぁーい、お疲れ様。これアナタの取り分ね」
1週間レンタルだから42万円入った封筒を渡された。
「ありがとうございます」
ようやく元の取り分に戻り、これで何とか家賃と母親の治療費に充てられる。
「亮輔くん、次は1ヶ月のレンタルよ。明日はゆっくり休んで明後日の昼に来てちょうだい」

