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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第109章 母親譲りのテクニック

何となく、客らしき人がオレと一緒にゲームをして遊んだ事はあったけど、顔は思い出せない。
何せ、母親は仕事が終わると、色んな男を連れ込んで、薄い壁の向こう側から喘ぎ声がしょっちゅう聞こえてた。
当時は母親が夜中にプロレスごっこでもしてるんじゃないかと思って、1度ドアを少し開けて見たら、裸で男の上に乗っかってたのを幼心に、悪いヤツを懲らしめてるんだな、と。
母親は正義のヒーロー、ヒロイン?何かそんな事をしていて、悪者を退治している最中だから、オレは邪魔しちゃいけないと思って、すぐに部屋に戻って寝ていた記憶がある。
正義の味方どころか、性技の最中だなんて知ったのは小学生になった頃だった。
「…今思い出してみたんだけど、色んな人がいたからよく覚えてません。ただ毎日のように違う男を家に上げて素っ裸になって何やってるんだろう、と不思議に思ってましたから」
「あの頃は千尋ちゃんも苦しい時期だったのよ…だから営業が終わった後に、今でいう援助交際みたいな事してアナタを育ててきたの」
早い話が売春じゃねえか!
しかしその得た金でオレは育ってきたから何も言える立場じゃないんだが…
「千尋ちゃんは随分と色っぽくなってきて、ますます彼女のようになりたい、彼女みたいな女になって、これが本当の私よ!ってカミングアウトしたかったんだけど…現実はそうもいなかくてね」
「その頃の写真とかって無いんですか?」
男っぽい頃のオーナーの姿を見てみたくなった。

