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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第128章 いきなりマンションを

何故、コツコツと貯金しなかったのだろうかと。
全く欲望という名の前では人は過ちを繰り返すものなのか。
そんな事を思い、トボトボと歩き家に着き、米を研いだ。
するとナツから電話がかかってきた。
「はい」
【あ、こんばんは。さっきはゴメンね仕事中に】
「んー、まぁ大丈夫だけど、何かあったのか?何度も電話してくるってのは」
【古賀くんてLINEやらないの?】
やるワケねえだろ、相手がいないんだぞ、こっちは。
「LINE?やんないよ、別にやる相手もいないし」
【ねぇ、今度からLINEで連絡しようよ】
「…考えとくよ。で、用件は何?」
【私の思い過ごしならいいんだけど、古賀くんて何か私と同じような目をしてるんだよね。もしかして過去にイヤな出来事とか無かった?】
…やっぱりナツもそれを気づいていたのか。
「目?目がどうしたって?」
【…うーん、電話じゃあれだから、今度の休みに時間とれないかな?取れないかな?】
「とれないかなって、仕事は?夜からだろ?」
【ちょっと今、休みもらってるから大丈夫】
「休み?」
【そう。私昼間も仕事してるから】

