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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第22章 母親に頼もう
オレたちは無言のまま晩御飯を食べた。
食器を片付け、またソファーに寝転んでテレビを観ていた。

鴨志田は部屋に入り、着替えて乾燥機の中にあった洗濯物を畳んでいた。

お互い沈黙が続いたままだった。

オレはテレビを消して風呂に入ることにした。

オレも鴨志田も借金の事で頭がいっぱいいっぱいだった。
別に鴨志田には何の義理も恩もない。
休みがちだったオレの事を心配して訪ねてきたつもりがいつしか同居までするようになった。

はっきり言えば居候に過ぎない。
だが、鴨志田が来てくれたお陰でオレは食う事に困らなくなった。
これは鴨志田のお陰だ。
となると、やっぱり義理や恩はあるってことになるのだろうか。

それに今鴨志田に出ていって欲しいかと言われれば、まだここに残って欲しい。
色々と身の回りをしてもらえるし、助かるからだ。
それともう1つ、オレは鴨志田の身体を狙っていた。

自惚れてるワケじゃないが、オレは母親から女の身体の愛撫のしかた、性感帯などを教えてもらったようなもんだからだ。

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