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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第146章 コイツかなりヤベーぞ!

「だろうな、年はサバ読む、出身地も違う。で、整形だとか言ってたからな」
「お前の言うとおりバックレるしかないかもな。で、1つ頼みたいんだが」
「何をだ?」
「沢渡さんにナツの素性を調べて欲しいって」
「あの人にか…そういやさっきあんな感じで何度も電話かかってくるとか言ってたよな?」
「見たろ、あんな感じだよ、毎日」
「…売れっ子のキャバ嬢はそんな一時間に何度も電話してくる時間なんてあり得ないぞ?」
「てことはキャバクラで働いたというのも…?」
「おそらくウソ臭えな」
何なんだ一体?
「おい、今から荷物まとめてオレんとこ来いよ?ここにいない方がいい」
確かにコイツの言うとおり、バックレた方がいいかも。
「このスマホ、着信拒否するか、契約解除して他のスマホに切り替えるしかないぞ、この部屋かなり変だ!入った瞬間からヤバい感じがするんだよ」
「オレ、思うんだけど、どうもナツ1人じゃないような気がしてならないんだよな」
暫く沈黙が続いた。
「おい…」
ヤンキーが急に声をひそめた。
「何だよ、急に小さい声になって」
「シーっ!ここ盗聴されてる可能性あるかも知れない」
「…マジで?」
「多分その可能性も高いかもな」
てことはこの会話が筒抜けか…
よし、コイツの言うとおり出よう!
「待ってろ、今荷物まとめる…まただ、ちょい待って」
ナツからだ。
「何だよ、ちゃんと家にいるってば」
また部屋を映した。
【…亮ちゃん、今誰かいるでしょ?】
オレらは一瞬凍りついた。
【出ていこうったって無理だからね!】
ここを出よう!そしてコイツの住んでるマンションにしばらく厄介になろう!
オレは直ぐ様電話を切り、電源をオフにした。
「よし、じゃあ出よう!」
オレたちは玄関のドアを開けた。
「うわっ!」
「何だ、どうした?…あっ!」
ドアを開けたらナツが立っていた。
悪夢だ…

