この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第181章 殺しのテクニック
その細さに、少し離れて見ると針が細すぎてよく見えない。

「達也、さっきの殺り方だ、オレとすれ違うように歩いてくれ」

「…?」

達也は言われた通りソンヒョクとすれ違うように歩いた。

そして肩がぶつかる。

「…っ!!」

達也は青ざめた。

「な、これを瞬時に行う。しかもバレないように。あんな場所で刃物振り回すなんてイカれた通り魔のやる事だ。オレはこれで飯を食ってるから、自然に解らないようにして、仕留める!しかも失敗は許されない」

ソンヒョクは達也とすれ違った際、左手首を外側に返し、ぶつかったと同時に相手の左脇辺りに針を刺し込む。
それもポケットに手を入れた状態で、素早く刺し込む。

だからソンヒョクは直前にターゲットの左側に移り、わざと肩がぶつかるようにした…

「これがその仕組みだ」

達也は関節の柔らかいソンヒョクだからこそ出来る手首の返しだけで的確に心臓の近くにある左脇を刺す。

この長さなら脇腹から刺しても心臓には十分届く。

ソンヒョクは手首を返したまま針を達也に向けている。

こうやって瞬時に仕留めるんだ、とジェスチャーしていた。

「…スゲー…何だその殺り方?これならバレずに殺せる…ソンヒョク、他にも殺り方はあるんだろ?」

「そりゃ殺り方のバリエーションが豊富じゃないと殺し屋なんて出きっこ無いからな。あの安全靴からも刃物が出るようになってるし…どうだ達也、オレの仕事手伝ってみないか?報酬は折半、これでどうだ?」

(殺れるのか、オレに…今のままじゃソンヒョクの足手まといになるだけじゃ…)

「オレ、アンタみたいに上手く出来ねえよ…しかも人混みの中で狙うなんて…」

達也は躊躇った。
そりゃ人を殺す事だ、いい気分はしない。
だが、達也は沢渡と亮輔を殺ると決めている、どうする?

「最初はここでトレーニングから始めればいい。後はオレが仕留める時に、気を引くような行為をして油断させたりする役目をなら問題ないだろ?」

ここで断ったらどうなるんだろ?
いや、あの二人を殺る為に殺しのスキルをアップすりゃいいんだ、達也はニヤリとした。

「解った、ソンヒョクやろうぜ」

この瞬間、達也が殺人鬼へと変貌していった。
/764ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ