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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第183章 シリアルキラー達也
「それは解らない…ただソンセンは仕方なくヤクザに雇われた殺し屋だったと言ってた…どうしても金が必要でそれでヤクザの依頼を受けたと」

「じゃあ、元々殺る気は無かったのに金の為に殺しをしたってワケか。で、ソンヒョク、そのイルボンの名前は?」

「…沢渡、沢渡龍三…」

「何?」

沢渡って…あの沢渡か?て、事はあの沢渡の親父がイルボンのソンセン?

「ふっ…ハハハ!ありがとよソンヒョク!お陰でヤツの過去が解ったよ」

「…どういう事だ?」

「沢渡敬一、かつてオレの下で働いてた副社長、ソイツの親父がアンタのソンセンって事だ」

「…まさかお前と繋がりがあったのか?」

次の瞬間、達也は周りのロウソクの火をフゥと息を吹きかけ消した!

【バシュッ】

サイレンサーから銃弾が放たれた…

「…くっ、ここまで揺さぶっておいたのに、まさか刃物を持ってたとは…」

ロウソクの火を消したと同時に撃ったが、達也はソンヒョクの投げたナイフが右肩を貫いた。

…そしてリングの上では、頭を撃ち抜かれたソンヒョクが倒れていた。

一瞬の判断で達也は命を食い止め、ソンヒョクは命を落とした…

達也は右肩に刺さったナイフを抜いた。

「クソっ!肩が上がらねえ…」

達也はソンヒョクに肩の筋を切断された。
右腕はダラーンと下がったままで血が指先まで伝ってポタポタと床に垂れていた。

「…じゃあな、ソンヒョク。お前のお陰で1つ情報をゲット出来たよ。安心して地獄へ堕ちろ!」

達也は右肩を押さえたまま小屋を出た。

リングの上では、脳漿を飛び散らせ、赤く染まったマットでソンヒョクが倒れていた。

達也とソンヒョクの関係はここで終了し、達也はコリアンタウンを出た。しかしナイフで刺された後遺症により、右腕が頭上まで上がることが出来なくなってしまった。

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