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ファニーキンキー
第4章 それは弁当


「恵衣子は何てアドバイスを?」

「メールはやめた方がいーんじゃないのって。返事がないってことは、少し困らせちゃってるんじゃない?って。」

「メールやめないもん、だって寂しいもん…ぐすん。」

アドバイスって…これは困ったな。彼氏くんは本日の会話を終了させてるだけでしょ?返事を送ったらエンドレスになるのは目に見えてる。

「椎ちゃんたちって電話してる時にさー、愛の言葉で愛の確認ってやつはしてるの?」

「ふふふ、してるよぉ。」

「ってことは、電話の内容と似たようなことをメールで送ってるの?」

「そうだよぉ?」

当たり前のことをなんで聞くのとでも言うかのように不思議そうなお目めで首をかしげる。

「なるほど………………………」

返す言葉が無い。仲が悪いわけじゃないから、放っておいてもいい問題の気もする。
かといって、椎ちゃんが重い女って思われたりするは嫌だな…束縛し過ぎちゃってるのかな?もっと彼氏以外のものに意識を向けたらいいのに…

腕を組んでしばし考える……


「いいこと思いついた!椎ちゃん、ポエム書いたらいいよ。かわいいイラスト描くの得意でしょ?イラスト付きポエムにしたらいいよ!」

「あーそれ、いいんじゃない?」

パチンっと手を叩いて、恵衣子も乗ってくる。

「ポ、ポエム?」

「電話を切った後、彼への想いがじゃんじゃん沸いてくるんでしょ?それをポエムにしてさー。書いたらあたしに見せてよ」

「うんうん、あたしも見たい!!」

「ふふっ、書いてみようかな…?」

「「うんうん!」」

もう、この話は強制終了させたいあたしと恵衣子は力強くうなずいた。

はぁ…なんとか平穏な日々が取り戻せそう。机の下でこっそり恵衣子とグータッチ(fist bump)を交わした。

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