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こんな日は抱いて欲しい
第2章 レディースコミックしちゃう?
フゥ〜
予定がなくても、それなりの身支度をして出掛ける私って……
姿見に自分を映して『悪くないのに!』と呟く。
可哀想じゃね?
今日、千紗と会う時に着て行こうと思ったワンピース。
袖のフリルで盛っていて、夕日のような鮮やかなオレンジ色。
千紗に彼氏が居ない頃は、給料つぎ込んで、流行りの洋服を探しにデパートをはしごしたっけ。
『食わなくても、餓死してもお洒落女子を保つ』なんて言いながら、ショップ店員が驚くほど買い漁って、指がちぎれるくらいショップの袋をぶら下げて歩いた。
歩き過ぎて浮腫んだ脚を伸ばしながら、女子トークに花を咲かせながら、生ビール片手に居酒屋でお疲れ会もしたっけなぁ……。
夏のボーナス出たから、久々にそんな時間が巡るって楽しみにしてたのに!!
裏切り者め!
こんな日は……自分にご褒美してやらないと、ブスになる。
私はまだまだイケてるしぃー!!
そう、一人でも立派に女して生きる為には、外に出よ!
と、私のプラス脳が指令を出した。