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こんな日は抱いて欲しい
第10章 秘密をぶっちゃけろ!
「で、先生……実際のところは塩キャラ女子と最終的にはどうなったんですか?」
『NICEメロンちゃん!一番聞きたいとこ!』
「ダイエットを成功してから一度だけ会いに行きましたよ。
全く僕の事は覚えてなかった。
そんな事は当たり前で想定内なんですけどね。
ただ一つ、分かった事があります。
人間という生き物は、見た目がマシ、見れる、イケメン、美人、可愛いという領域に居る人間には、大概は優しくなったり、普通に接するという事です。
現に、帰り間際にプライベートの連絡先が書いてある名刺を生意気な遥香ちゃんがそっと僕に渡してきたんですからね。
明らかに白豚時代とはに態度が違うんです。
乙女の顔になって、『また来てくださいね♡』なんて言いながら、自分が一番可愛く見える顔や声になってました。
そういう態度に敏感になれませんか?
僕は感じましたよ。
ルックスは人生の半分以上を支配すると言っても過言ではないのではないか?
でも、それは間違ってる。
人は外見だけでは計り知れないんだから。
イケメンなら何をしてもいいなんて事もないでしょ?
それに、デブやブサメンは引け目を感じて生きなきゃいけない世の中なんて間違ってる!
この問題は男女問わず、後者なら多分そう思うはず。
みんな愛されたいし、愛したいのに心はどんどん心が不細工になって、素直になれないなんて哀しくない?
誰だって恋はするし、楽しい、嬉しいばかりじゃない。
リアルは自分と向き合いながら葛藤してゆく。
僕なら……そういう気持ちを包み隠さずに描いてゆきたい」