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こんな日は抱いて欲しい
第13章 ふたりっきり
「慣れてないんです。
でも、これだけは言える。
自分に自信を持てなかった過去の僕に、こんな風に素敵な女性と手を繋ぐ未来が待っているんだって事教えてあげたいです。
あの頃の僕はそんな希望も持てなかった。
だから、今は素直に楽しい、嬉しい、幸せという感情がこみ上げてくるんです。
積極的になれない自分がもどかしい……」
『可愛すぎるぜ!!
神木龍之介!!
もう、真由子はあなたの言葉にキュン死寸前!!
早く横になって人工呼吸して愛を吹き込んでくれ〜〜!!』
「自信持ってよ。先生!!
先生は自分が思うより、ずっと魅力的なんですから!!
私はどんどん惹かれていきます。
本当に好きですよ…」
「僕もです。
だから、これ以上真由子さんの過去を知ったら嫉妬してしまう。
仕事に私情を挟まない主義の崩壊です。
プロの漫画家としては失格です。
が、男として真由子さんを好きになってしまったのだから仕方ない。
あなたを好きになっていいですか?」
「あっ、あ、当たり前じゃないですか!
それと……これから始まる未来の方が大事じゃないですか?」
「そうだね」
繋いだ手をまたギュッと握り、私達は素敵な恋をスタートさせたんだ。