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こんな日は抱いて欲しい
第17章 リュウの描く世界
メロンちゃんを呼ぶ前に、書き上げた原稿を最初に見せてくれたリュウ。
「僕は、君を愛する彼氏の前に、漫画家桜樹結女でもある。
桜樹結女はレディコミ連載常連漫画家だ。
有り難い事にファンも居て、単行本も出せた。
特集や巻頭まで任せて貰えるようにもなり、人気もそこそこある。そのお陰で僕の生活は出来てる。
アシスタントに早穂ちゃんを雇うなら、それなりの責任もある。
売れるものを作り、不安を与えるわけにはいかない。
だから、どんな事でも漫画のネタにしていくし、それが僕の生活スタイルを占めている。
真由子との素敵な思い出も漫画にしていくのは、許して欲しい。
読んでいて、リアリティーがあり、興奮出来るもんじゃないとダメなんだ。
だから、僕が興奮した出来事も正直にに描いていく。
それが漫画家としの僕の生き様なんだ」
二人のエッチが漫画にされ、私に似せた主人公は裸になる。
それはまるで公開羞恥プレイのようにも思えた。
それでも、私は構わないと思った。
濡れない漫画は、エロ漫画とは言わない。
私が濡らして、リュウを欲しくなってしまうほどのものじゃないとダメなんだ。
読者はもっとシビア。
エロい漫画でオナニーしたい日もあるし、エッチになってセックスに身を任せたい日もある。
その手助けになる漫画じゃないと支持なんてされなくなる。
私の彼は、レディコミのクィーン桜樹結女なのだから。
リュウの言葉やリュウの世界そのものが描かれた原稿を見た時、私にも彼女としての自覚や決意が固まった。