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こんな日は抱いて欲しい
第19章 こんな日があるから女は輝くの
マブダチとの楽しいランチに話に花が咲く。
「なんで、もっと早く知らせてくれなかったの?」
「彼氏のママに反対されたのさ。
大事な一人息子がたまたま忘年会の帰りに寄った店のキャバ嬢とデキて、しかもいきなりおばあちゃんになったなんて許せない!って、かなり揉めたわけよ。
だから言ってやったのさ、『お腹の中に命が芽生えてんのに、それを祝えないおばあちゃんなんて、お腹の子が可哀想だからいらない。
お腹の子の父親になるという覚悟も出来ない男もいらないって、啖呵切ったの。
で、彼氏が私を選んだってわけさ。
反対していた義母様も、大事な一人息子に家を出られて、寂しくなって折れたって話。
でも、不安だった。
万が一の時はさ……シングルマザーになる覚悟をしたさ、していても、いざそうなると思うと、心細くてクヨクヨすんだよ。
んな時に、真由子に会えないじゃん。
うじうじして泣く私なんて見せられるわけないでしょ。
だから、ちゃんと決まりがつくまで会えなかった。
マブダチにはいらん心配掛けたくないし、いつも何とかしちゃう千紗で居たいじゃん」
「水臭いわ!バカ!」