この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
こんな日は抱いて欲しい
第5章 真由子のセレナーデ♪
LINEで瑛太と別れたと千紗に告げたら、いつもなら男優先なのに、私のアパートに駆け付けてくれて慰めてくれた。
千紗の顔見て、余計涙が止まらない私に、ティッシュのボックス抱えて、一枚一枚取ってくれて、髪を撫でて、『ヨシヨシ、良く言った。偉いぞ、真由子!』って言ってくれたんだよね。
『顔だけ見ていても、腹は減る。
いくらイケメンでも、あんたが腹減った時、飯の一つもゴチ出来ないのは、終わってんべ?
甘い言葉だけじゃ、我慢も出来ないって。
そんな男じゃ、女は幸せにならないさ。
金、金、金って言いたくないけど、貧乏ニートイケメンより、普通の事を普通に出来る男じゃないと、真由子を安心して任せらんないのが、あたしの本音!』
今迄、私も分かっていながら、背けてきた現実。
『女は失恋をした時から次の出会いが待ってんだよ!
あのね、どんなにそいつを好きでも、報われない恋には、必ず別れがくるんだよ!
もう、男なんていいとか思うじゃん?
でも、それ、間違ってる!
いつか、また誰かを好きになる。
そうやって、心は動き出すんだよ!』
なんか、こう……今でも心に残っちゃう、千紗なりの失恋のトリセツ。
こんな時だからこそ、友達の本質ってもんが見えるもんなんじゃね?
嫌なとこはお互い様にあっても、そんなとこは好きの部分が羽根つきナプキンのようにカバーして、不快感を与えな〜いみたいな?
例えが悪い?
でもさ、悲しい時に、ジワッと温かい気持ちを置いてくれるってさ………
弱い自分を曝け出せるってさ………
そんな友達が居るって、宝だよね。
何だかんだ言ってもさ……………
『やっぱ、マブダチはいいよね!』とつくづく思うのさ。
今日はビッチ連発してごめんよ、千紗♡