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皇帝の激しい寵愛
第2章 雪(シュェ)の日常
『いらっしゃいませ』
「この簪(かんざし)下さい」
『はい。ありがとうございました!!』
雪は父親の経営していた簪専門店
を継いだ。父親は疫病で亡くなって
しまったが、とても優しい人柄だった。
『今日の売上はこれだけかー』
今は母親と2人で暮らしていた。
しかし、母親も疫病で働けない。
今、働けるのは雪しかいないのだ。
『日も暮れてきたし、店も
閉めよう』
もう、冬が近づいていたので
日が暮れるのは早かった。
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