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皇帝の激しい寵愛
第10章 新しい生活のスタート
「春麗様、側室の候補は決まっている
 のですか」

「ええ、決まってるわ。明日来るの」

(明日、か)

雪は紅運が側室をもつことの実感が
まだ湧かない。

「ごめんなさいね。新婚の時に
 側室をつくって」

「いいんです。側室をつくらない
 と皇帝の威厳が損なわれます」

「あなたが理解のある人で良かったわ」

春麗はほっとしたようだった。
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