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第16章 未来へ
『時々ね…ソウタさんに
おじいちゃんの影をみるんだ…

それが、嬉しくて いつも…
ついつい甘えそうになっちゃう

…あ、あんなに
テンション高くはなかったけどね
おじいちゃん』




『ぷっ…ハハハハハ!』







『笑い上戸で・・・

厳しいけど優しくて…情深くて

男らしい・・・慈悲深い人…』






『間違いないなそれ
似てくるモンだな…人って…
アイルも・・・きっと』





『えっ・・・?』





『いや・・・べつに』







『ふふっ・・・

なんか喋りすぎちゃったな…』





『たまには

こんなアイルも良いと思うぜ?』






『また…酸欠なっちゃう…』







『ぷっ…』





オレはこの日

アイルを

気持ち良く送り出す事ができた







『明日…一人で大丈夫か?』




『ん。…沢山報告とか、お話してくる』







『気をつけていくんだぞ?

…じいちゃんに、よろしく伝えて』





『うん』






『…本当に・・・宜しく伝えてくれ…』




『?…うん。・・・リョウキ?』






『今度・・・次はさ
オレも一緒に行っていいか?

会ってみたい…
アイルの・・・じいちゃん』






『・・・。ふふっ。うれしい

うん。…おじいちゃん
リョウキみたいな人のこと
大好きだよ絶対

きっと喜ぶ・・・必ず伝えるね

…あの・・・ありがと

おじいちゃんのとこ
行こうって思えたの
リョウキのおかげだから…』






『…アイル?…。~~』





アイルの言葉に少しテレた


けど…会いたいのは本当だ







アイルのおじいさん


いつか・・・会って、伝えたい


誓いたいことがあります…。





いつか・・・いつか

あなたの大切なアイルを・・・

・・・・・・オレに・・・。






…必ず会いに行って


心からそう誓うつもりだ





アイルに…命の大切さや

慈しむ心を教えた人

心優しい偉大な人



このアイルの綺麗な心を育てた

今を生きるアイルの中に宿る

アイルという人間を

育てたとも言えるその人に



オレは本当に・・・逢ってみたかった。
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