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第30章 それぞれの、生きる場所…
『ついでにハッキリ言う。

お前のが・・・

お前なら……保護者ウケが良さそうだ(笑)

~最近の親はムズカシイからな~』






『・・・は;』



これもまた……リアルな

というか切実な?…。







『ハハハハッ!~まぁ
そんなハナシなんだけどな。

せっかく会ったついでだ
…話してみただけだ。

気にしないでくれ。
悪かったな、こんなハナシ』




『いえ・・・』



『あ~…でもリョウキ?
お前、聞いてると…

と言うか見た感じ…そう
体動かしてないワケでもなさそうだな?』





『はい・・・まぁ…?』





『俺…会社と別で
チームもってんだけどさ…』





『ヘイ? ; (汗)』





〃ち…ちーむ?・・・もってるって?〃




聞くところによると
先輩は、自身も引退ののち

周りの選手や友人を集めて
独自でチームをつくり

先輩のツテで他チームと試合を組んだり
現役選手さながらのことをしているようだ。


『……手も
まわらないはずですよそれ…先輩』


『だろう?……(笑)』


『でも先輩、そのチームって…』


『俺の好きでやってる事だけどな!
~これがわりと需要があるのよ』


『?つまり…』


『会社にも言ってる…
公にしてるチームだから

現役の選手の
練習試合の相手になったり

言わばプロチームとやれる
アマチュアチームだ』





『先輩・・・なんか』



……すっげぇ。



『ハハッ……平均年齢は俺くらい…
引退したやつらだったりだから
少し高めだけどな!

みんなそれぞれ仕事もしてるし
だけど、スキルもレベルも
持ってるやつばっかだから…

現役の若いやつらには
中々良い練習相手だって
重宝されてるんだぜ?

~俺は監督兼、選手のひとりで
好き勝手やってるワケだが(笑)』




『先輩……めちゃくちゃやり手ですね』



事実上
現役みたいなモンじゃねーかそれ…。








『フフっ… お前も、来ないか?』






『え?』





『趣味範囲よりかは練習は厳しいけどな?
体動かしにって思ってさ。
もちろんお前にその気があればだけどな。
体も・・・気持ちも…』





それは……



つまり・・・





何より…



先輩と、またプレーできるって事……。
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