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月夜の時間
第14章 京君の片思い
「ごめんねー。京君にまで気を使わせて。」

賢治が怒る中 部屋に一人置いて

亜里沙は京をエントランスまで送った。

「俺が勝手にした事だから謝るなよ。

それより俺が怖くない?」

「だから さっきより距離空けて話してるじゃん。

京君には小さい時から親子共々お世話になってるし。

そこは変わらないよ。」

「お前どんだけいい奴なんだよ。

こんな事なら躊躇しないで早くから思いを

伝えてたら良かったかな?」

「どうかな?

賢治が1番だし変わらないかも。」

「そこはバッサリ切るんだな。」

「ずっと思ってくれてありがとう!

嬉しかった。」

「良い女と付き合おっ!」


「その気になればすぐできるよ。

ラーメン屋のお客さんに口説かれてたでしょ?」

「そうだな。

はぁー…誰かさんのせいで失恋したわー。」

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